理事長挨拶

年長者の里 理事長
小野 隆生(おのたかお)

皆さん、こんにちは。2025年!日本の超高齢社会が今、まさに始まりました。戦後の第一次ベビーブーム時、1947年から1949年の3年間に約800万人が誕生し、団塊の世代と呼ばれていますが、その方々が75歳以上の後期高齢となり、高齢者人口がピークを迎えようとしているのです。続く、団塊ジュニア世代が後期高齢となる2040年を見据え、私たちには、暮らしを守るための様々な取り組みが必要です。

厚生労働省が推進しているプロジェクトに「地域包括ケアシステム」があります。高齢になっても尊厳を保ち、自立を支援することで、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けることができるよう、地域の包括的な支援やサービスを提供するシステムを作ろうというものです。

私たち年長者の里は、介護・医療を含む高齢福祉を担う社会福祉法人です。北九州市最大の規模・人員を抱え、門司、小倉北、戸畑、八幡東・西区に事業所を展開しています。私たちの持つリソースを活かし、北九州市の特性に合った「地域包括ケアシステム」を整備し、充実させてまいります。そのためには、年長者の里の職員が、各々持っている多様な才能を余すことなく発揮することと、地域の方々と手を取り合うことが重要であると考えています。

さらに、認知症対策については2023年末にアルツハイマー型認知症の抗体医薬が登場し、軽度認知障害(MCI)の方へも治療が広がりました。今後、認知症診療に大きな変化をもたらすと思います。当法人の「たつのおとしごクリニック」は、北九州市ものわすれ外来協力医療機関とさらに連携を充実して、必要とされる方が適切に治療を受けられるよう支援して参ります。認知症になったとしても、住み慣れた北九州市に安心して暮らし続けられるように様々な努力を続けて参ります。

年長者の里は、介護・医療で、地域の皆様と共に、暮らしを守り続けます。

Corylight (c) 2014 年長者の里 All Right Reserved.